特養のプラトー

特養で話題になったりならなかったりする様々な件に対して、ちょっとだけ首を突っ込んだり、突っ込まなかったりするブログです。

September 2017

2017年弘済院の栗を拾う

27弘済院の栗

朝の出勤時、弘済院入口の栗の木の下にいがが落ちていたので足で踏みつぶすと、中から立派な栗が1個出てきた。毎年、9月の終わりから10月の初めにかけて、一つは拾っている。栗の木にはたくさんの実(いが)がなっているが、いつの間にか誰かが収穫しているので、目の前に転がっているのはめずらしいことなのだ。それにしても、通勤途中で栗拾いというのもおつなものである。現在、宅地造成中の敷地には栗の木が10本ほどあったので、毎年たくさんの栗が採れたのだけれどすべて切り取られてしまって跡形もない。大阪市の赤字のために切り売りされた土地にも命が宿っていたのに本当に残念なことである。

平成29年度「敬老の日」の1階飾り棚のテーマ

敬老の日に向けて、毎年、1階のエントランスホールの飾り棚に近隣の花屋さん「花粧」さんが花を生けてくれる。これがいつも立派な花で両脇の胡蝶蘭と共に豪華な雰囲気を醸し出している。今年はこの飾り棚をちょっと工夫してみた。茶系の壁を白にする。モダンなイメージにして、そこに名画の複製画を三つ置いた。

ルネ・マグリット「大家族」を真ん中に、左にはシャガール「ヴァンスの恋人たち」、右にはパウル・クレー「冒険の船」を配置してみた。この三つを選んだ理由は別にないけれど、強いて言えば施設のイメージを大家族で表現し、恋人たちの温かさは介護のイメージ、そしていつまでも冒険心を忘れない先駆的な試みを冒険の船で象徴してみた。たくさんの人が生活している老人の施設であるが、究極的には家族のようなつながりがほしい。介護の現場の温かさは突き詰めれば恋人とのやさしさと温かさと愛情のようであってほしい。そして、仕事の上ではいつも冒険心を忘れずに新しい課題に挑戦していきたい。この冒険心こそがサービスの質を確実に上げていく原動力だと思っている。冒険を忘れてしまった現場ではサービスの質は停滞してしまう。その意味ではこの三点の絵は、今の弘済院第1特養という施設の特徴を的確に表現しているなんて強引に考えることもできる。

夜には星空の中に絵画と生け花が包まれるファンタジックなイメージも楽しみたい。そのためにはコストコで購入した二つのツリーライトも一役買ってくれるかもしれない。敬老の日のお祝いに施設できるささやかなアートなプレゼントと思ってほしい。
アクセスカウンター